何の商売でも、品物を買ってくれた
り、本を買ってくれたり、レッスン
や、演奏や歌をお金を払って買って
くれるお客様って有り難いものだ。
何を当たり前なことを・・と思うだ
ろうが、その品物や、本やサービス、
芸が、時代に合っていなかったり、
需要が無かったら誰も来ない?いや
潜在的需要というものもあるな?つ
まり、本人は、何が欲しいかが解ら
ないで、目の前に現れて初めてこれ
が欲しかったものだったと分かる場
合。
僕は19歳から30代までは、主にステ
ージやライブの演奏、そして録音業
務がメインの仕事だったしその後の
30年以上は、それまでに学んだこと
を人に伝えつつ演奏活動と言う形に
変わって行った。伝えるには、直接
のレッスンのほか、書籍やDVD,通信
講座なども使った。
最近昔の生徒さんが再開するケース
が増えて驚いている。大阪で20年ぶ
りにフルートレッスンに復帰したH
さん、そして記録を調べていたら同
時期に始めて20年以上継続している
Fさんと、比較すると感慨深いもの
がある。
東京では、学生時代にアルトの通信
講座を受講していたHさんが、退職
してサックス、フルートに没頭しよ
うと30年ぶりにリアルレッスンを再
開している。
とても多くの人たちを指導してきた
のだが、やり取りをした印象に残る
エピソードやジョークは覚えている
ものだ。
長年やっていると、昔と今とで我々
一般大衆と音楽の関わり方は、同じ
面と変わった面があるようだ。
日本では、僕らが生まれたころから
1990年くらいまでは高度成長時代で、
ジャズは斜陽へと向かい、ロックが
成熟期を迎え、その混交でもあるフ
ュージョンが短いあだ花を咲かせて
いた気がする。
仕事としてその時代のポップスのア
ーティストたちとともに歩み、その
時代の音楽が現代の若者にまた世界
的に受けているのはとても面白い現
象だ。
当時は、東西冷戦の時代で、その代
理戦争として、朝鮮戦争、ベトナム
戦争があり、反戦平和を叫ぶヒッピ
ームーブメントが有り、ハードロッ
ク、フォークが流行っていて日本で
も内田裕也、つのだひろ、などが尖
ったロックを聞かせ、ナベサダ、日
野皓正などは時代の寵児だった時期
もあった。
時代は変わり、リーマンショックや、
パンデミックがあり、トランプ大統
領が登場。
曲りなりに音楽で食えていた僕もパ
ンデミックの厳しい時代をいろいろ
な支援者(主に生徒さん)のお陰で
生き延びてきた。
20年ぶり、30年ぶりのリピーターの
生徒さん登場で、それだけ長くやっ
ている事と、やはり一生の中でやり
たかったことをやり遂げてからこの
世を退場したいという思いは皆持っ
ているのだろうと気が付く。
そこでリピーターの生徒さんに話す
話がある。
この世で名前が出たり、若くして才
能を表す人は、何回も生まれ変わっ
て同じ道を追求している人。5回や
10回ではなく、100回も千回もそ
の道を追求している人たちなんだよ。
だからうらやむ必要もないし、本当
に好きな事だったら、来世も頑張れ
ばよい。中学生が大学生の実力を羨
んでも、自分も同じだけ努力すれば
いずれ同じ境地には行けるのだから、
と言う話。
生まれ変わりなんか無いよ。この生
だけが全てで死ねば終わり・・と考
えるのも自由だけど、実は永遠の命
なのだけど、今回は記憶も失ってこ
の肉体でどこまでできるかゲームに
参加してるって考えた方が面白い。