昨夜のアルト奏者、角裕子さんとの
会話から・・・場所は、大阪なんば、
ジャズバーBigSalt.
角裕子:サックスでコード感のある
演奏をするにはどうしたらいいのか?
KOSE・・・そうだね?まず、コード
って倍音列だったてことを知ると良
いかもしれない。
倍音列というのは、例えばギター
の12フレット目を押さえると、1オ
クターブ上のきれいな音が出ること
は知られている。
ハーモニクスとか、バイオリンでは、
フラジオレットとかとも言うよね?
これは数学的に場所が決まっていて、
弦の長さの、1/2,1/3,1/4,1/5・・・
の場所がそれぞれ逆数の2倍、3倍、
4倍、5倍の振動数の音が出て、こ
れが倍音列で有り、そこには3オク
ターブ目にコードが出現し、4オク
ターブ上には音階が出現するね?
つまり音楽とは、3階建ての建物で
有り、1階は、ベース、2階はコー
ドの世界、3階は音階の世界である
と思えばいいのさ。下の絵を参照。
クラシックは、譜面さえ読めれば
OKの文化であり、ジャズは即興演奏
(アドリブ)の文化なので、細切れ
に切り取ったかっこいいフレーズを
たくさん覚えて繋ぎ合わせればいい
音楽になると思い込んでいる人は初
心者や中級者にも多いのが実情。
だけどコード進行には、5度の重
力があり、トニック、ドミナント、
サブドミナントの法則があり、コー
ドの構成音も、1.5の基本となる音、
3,7度など色彩や 動きを表す音が
あり、不協和音とその解決の法則も
ある。
和声学や旋律学といわれる分野で、
極めて理数的でもあり、感覚的でも
あり、音をデザインするという事で
アートでもあり、実際に体を使って
音色やリズムのノリを出すので、ス
ポーツのアスリートやダンサーのよ
うに、パーフォーミングアートでも
ある。
そんなことを語り合っていたら、
バス時間がやはりギリギリながらい
つも通りちゃんと間に合って無事に
帰宅しましたとさ。めでたしめでた
し。
お爺さんは家でゆっくり休みました。
深夜バス往復は老体にはこたえる
(笑)。
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