未来のコンサート/僕の演奏哲学

2023/08/07

 最近、狙って天才的な若者がたくさん生まれてくる。
レインボーチルドレン、インディゴチルドレンとか呼
ばれているようだが。
イギリス人のジェイコブコリア-はどうだ?まさにサ
ラブレッドの音楽の才能。一人で、ピアノ、歌、ドラ
ム、ベース、多重録音ですごい世界を作って、もうす
でにグラミー賞受賞者。動画を見ているといつも天才
を感じてしまう。

ここまでかけ離れてすごいと、嫉妬も湧いてこない
(笑)。DNAが2本ではなくて8本くらい持っている
のじゃないのかな?
ジャズピアニストの、ハービーハンコックが、中国人
の素晴らしいピアニストランラン(郎郎)に出会った
時も、共演を申し出て実現しているし、ジェイコブの
教育動画にも出演しているので、やはり天才同士は
みな友達なのだろう。いいなあ。

ちなみに僕は、ランランの自伝も読んだし、CDも
DVDも持っていて、その素晴らしいピアノは大好
きだ。父親が絶望して、小学生の息子を道連れに
飛び込み自殺を提案するのを、子供のランランが、
お父さん、死んじゃだめだよ、未来にはきっといい
ことがあると諭して思いとどまらせるところなど
大好きだ。

実際ランランは世界的ピアニストになり、カーネ
ギーホールで親子共演を果たしている。

日本では、後輩の小池修(ts)が、数年前の東京
ジャズで、ハンコックに、君も参加しなさいと、
ハンコックやウエインショーターと共演を果たして
いる。なんと素晴らしい。同じ日本人音楽家として
とても誇りに思う。

思い出すと、僕も、あのスティングの、English
 man in New York でブランフォードマルサリス
(ts)と共演していた素晴らしいピアニスト、
ケニーカークランドと博多で、日野さんツァー
打ち上げでジャムセッションしたのを思い出す。

ハンコックジュニアって感じでたはり天才を感じ
させるピアニストだった。僕の作曲もほめてく
れた。NYでクラブで尋ねたらちゃんと覚えていて
くれた。40歳で亡くなるってとても残念。

メタバースが話題になっているが、仮想空間上
で、実際のコンサートを再現してしまうという
のも、近い将来実現しそうだ。

人間は、生まれた場所に影響されて好きな音楽
がある。台湾の人たちは僕らから見ると明るい
演歌調が、朝鮮の人たちは、やはり演歌チック
なものが大好きなようだ。

日本人って同じアジアなのに、大陸、半島の人
たちと全く違う気がする。これだけ、ジャズ
もロックもクラシックも、サンバもやる民族
って、世界にほかにいるのかしらん。

配信ライブって、僕らでもコロナでお客が呼
べないとき、既にやっているけど、すごく近
い将来、もっと本格的な立体ホログラムの
コンサートになったら楽しいね?

・・・ってもう、ネットで調べたら、Xジャ
パンのヨシキや、パヒュームがすでにやって
いた。これからどんどんレベルアップして
いくのだろう。

もちろん、ヨシキや、パヒュームのような
アーティストが、売れたり有名になったり、
みんなが気に入って楽しむのは悪くないし、
否定する気はさらさら無い。だけど、
なぜ売れてるのか解らないアーティストも
世の中には多い(笑)。

僕はビートルズもリアルタイムで聞いて
いたけど、その楽曲の良さに気が付くの
は、数年後にほかのアーティストの演奏
を聴いてからだったので、これはもう、
持って生まれた素質、体質と、機が熟
すタイミングとしか言いようがない。

ビートルズファンの皆さん御免なさい。
でも良さは理解しているつもり。

僕にとって、音や声は色や質感なので、
やはり色彩にあふれていたり、ハートに
グッとくる音楽が好きなので、グルーブ
が腰にずんずん来るようなのが好きなの
で、ジャンルは関係ない。
どんなジャンルでも僕に取ってグッと
くる楽曲や演奏はある。

ほかの人は、ほかの人(笑)。
ほかの人は命の兄弟であり、否定は
決してしないし、その人たちのやり
方感じ方は100%尊重するけど、
やはり僕は自分の感覚をやはり100
%信頼する。

ジャズと呼ぼうがロックと呼ぼう
がポップスと呼ぼうが、クラシック
と呼ぼうが、音楽は文化であり、
自分のセンスで好きな音楽を、
選んだり(カバー)作ったり
(作曲)、料理したり(アレンジ)、
好きなメンバーを選んだり(人選)、
共演して刺激や学びを感じる相手と
一緒に、リスペクトしながらやって
いきたいのだ。

ジャズ屋も過去の遺産を学ぶだけ
でも膨大な時間と努力が要るのだ
けど、ロック屋さんにも学び、今
の時代にどうやったら聞き手に
アピールするかを考えて、心に残る、
言ってみれば、その演奏を聴く前
と聞いた後で、人生が少しだけ変
わるようなそんな演奏ができれば
本望だ。

ヨシキって、日本ではXジャパン
の人って印象だけど、アメリカ
で、クラシックピアニストとして、
またプロデューサーとしてアメリカ
人を使ってバカスカ稼いでいるん
だね?知らなかったのを恥じ入る
次第。

でもやはりなぜ売れているのかが
あまりピンとこないのは正直なところ。
ヨシキファンのみんなごめんね?

僕の哲学は、自分の音やフレーズ、
作曲やアレンジ他全てをまず自分
が愛していること、そしてこの宇宙
で発見した素晴らしい音の組み
合わせ、歌い方、この星に生まれて
生きてきた、自分の人生経験を音楽
を通じて、語って聞き手と共有する。

演奏が終わると、まさに聴衆と、
自分の人生経験を何日も語り合った
親友と、乾杯して握手するように
共有してハグする、そんな演奏が
したい。