そうか、解ったぞ!Yeeeh!
菊地康正sax,fl,p 植垣麻衣子vo,都丸翔gt
昨日は、開演前に、久野バンドでお世話に
なっている兄貴こと写真家の戸成さんや、
この前お邪魔した蒲田のベーゼンドルファー
のマイケルさんが顔を出してくれました。
友達のジャズ歌手市田真理子さんも駆けつけ
てくれて写真を提供してくれました。麻衣子
さん応援団のお二人、風間さんと三代さん、
先日の久野バンドでファンになってくれた
フジテレビの三島さんほか、15名のお客
様に支えられて盛り上がったライブでした。
Maikoは、ジャズも多少歌うが、その本質は
R&B歌手、1年ステージ上で、付き合って
きてその凄さが改めて解ってきたのは最近
である。高音のシャウトは飛び道具とも
いえる。アジテーターの面目躍如。
その声は、多くの人のハートを射抜いて
しまう。
僕が観客として体験した世界のスター
といえば、ロッドスチュワート、プリンス、
チャカカーン、アースウインドアンド
ファイア、その他大勢居るが、解りやすく
言うと、その声が、音楽が、ステージング
が、存在自体が、多くの人を魅了するので
ある。
オペラの大スター、テノールのパバロ
ッティが、現代のいろいろな例えば、
マライアキャリーなどロックスターと
共演する動画も見たことがある。質は
違うが、やはりどの分野でも超一流は、
素晴らしく魅力的な声を持っているもの。
違和感はなかった。
ジャズが頭脳的な傾向の音楽になって
久しい。そのトップの大スタープレー
ヤーならいまだに集客力、人気がある
のだろうが、多くのジャズファンが、
50年代60年代の録音を好むのは、その
時代の音楽が、スイングして、
原初的なエネルギー、パワーを持って
いたからに他ならない。頭脳に走り、
エネルギー、パワーを忘れてはなら
ない。
ロックにしてもブルースにしても、
リズムを刻んでいるだけで気持ち良い、
乗れる、歌声がハートに刺さるという
のは音楽の基本条件だろう。
どんなに頭脳的で、かっこいいハー
モニーを演奏してもその骨組みである
リズムがカッコよくなかったら、
意味はない。
麻衣子の飛び道具に対抗するには、
あのアジテーターの歌い手に、頭脳的
ジャズでは実は対抗できない気がする
ので、どうしたらいいのかは、この
ところずっと考え続けていたのだ。
結論は昨夜は、インストで、
Antonio's song(Michael Franks),
Straight to heart(Murcus Miller)
をアルトサックスで、
Water mellon man(Herbie Hancock),
Take the A train(D.Ellington)を
テナーサックスで演奏。
全体として、ブルージーで、ファン
キーでスリルと対話があり、3人で
ハートに刺さる音を作り上げること
ができた。
一部に音源はやめて生演奏だけを聞
きたいという声も聞こえてくるが、
バックは一流の演奏音源であり、
ギター、サックス、ボーカルでお互い
に聞きながら、いつも凄い化学反応が
起こるので、それは演奏している方も
聞いている方も楽しくスリリングな
体験なのだ。
演奏中は、3人の頭脳は癒着して
一体になっているのだ。つい日本
神話に登場する9つの頭を持つ龍
ヤマタノオロチを連想してしまうが(笑)。
また、Maikoは、ちあきなおみの黄昏
のビギンもしっとりとした歌唱と演奏。
ソウルの女王と呼ばれたチャカカーン
が、チックコリアpや、フレディハバード
tp、ジョーヘンダーソンtsらと共演した
音を思い出すが、ソウルも、ジャズも
ルーツはブルース。まったく違和感は
なかった。
KOSE,Maiko,Sho projectは、1年の
共演を経て、より音の目標が明確に
なり、一体感が増し、未来に向けて
どう動けばよいのかが見えてきた。
この3人にもう6人を加えたサックス
マシーンズのライブは6/20赤坂トナリテ
の予定です。またご案内しますね?