打ち合わせ

2023/02/22

昨夜は、演奏の仲間の、30代ギタリスト、
30代女性歌手と、ズーム打ち合わせ。

打ち合わせとは、語源は雅楽で音を出して
相談するところから来ているという。

銀行の頭取という言葉も、雅楽の楽団の
コンサートマスターの意味。銀行員が、
合奏していたら面白いけど音が固そう(笑)。

いつも会っている仲間が、画面上に居て
会話をしている不思議。

子供の頃、初めて電話を体験したとき、
受話器から母の声を聞くのが、何故か
照れくさく、笑ってしまったのを
思い出す。

さて、仕事の仲間とはいえ、彼らは、
ちょうど僕の息子たちの年代。

若い人たちと話していると、なぜか、
元気が出てきて嬉しくなる。

日本では、戦後大家族制度は無く
なり、核家族化が進んだ。

僕も二人の息子を大人に育て上
げて、(長男は若くして家を出て、
僕と同じ運命をたどったが)僕は、
最終的には離婚もして、一人
暮らしになっているのだが。

昔の日本では当たり前だった、
三世代同居などはやったことは
無いが、例えばすぐそばに、
祖父母の家が有ってしょっちゅう
行き来が出来ると、子育て中の
家族などはお互いに助け合って、
良い影響があるに違いない。 

僕は嫁さんと母の間を取り持つ
のが大変下手だったので、
今更ながらだが、女性の扱い
には、敬意と誠意を持って細心
の注意を払うようにしている。

親は、有り難いものだけど、
それはそれ、自分は自分、尊重
しつつ、男は、結婚する前に、
精神的にしっかりと母親から独立
する必要がある。

でも、仕事面では、お陰で、
ここ30年間は、教室が忙しかっ
たので、毎日、数人の生徒さんと、
一緒に音を出し、いい音楽を作り
出すために、お互いに研鑽する日々。

50代であれだけ基礎トレーニング
の音出し、基礎練するプレイヤー
は、そんなに居ないのでは?

一人でやる練習はいつでも休める
し、相手がいてこそ出来ること
もある。

振り返ると、お互いのパワー
交換は膨大なものがあり、生徒
は上達、僕は、生徒さんのエネ
ルギーを貰うという一面があった
気がするのだ。

月謝もいただいた上に、エネル
ギーも頂いてズルい!という意見
も有るだろうが(笑)、

見合った価値提供もしていた
と信じる。

生徒にとっては、言われた
とおり練習、ステージ経験を
積み、うまくなれればラッキー
だが、それよりも、僕のような
アートや、エンターテイメント
の世界で生きてきた人間の見本
を、間近で体験することで、
レッスン自体が、エンターテイ
メントであったような気がする
ので、価値提供は、成立して
いたと思う。

昔の日本では、ご近所で、醤油が
切れたので分けてもらったり、
田舎から届いた季節の野菜や、
多めに作った料理をお隣にお裾分
けしたり、近所の家に、子供を
預けたり、公園で遊ぶ子供を、
大人が面倒を見たりというのは
当たり前だった。

成功した米屋さんなど、多少
裕福な家が、近所の、優秀だけ
ど貧しい家の子供に、いい学校
に行く学費を出してあげたりと
いうことも多かったと聞く。

何が言いたいかというと、ある
勢力が日本人が持っていた、素晴
らしい地域コミュニティーの繋がり
を、長い時間かけて失わせてきた
ということ。

老人は(笑)、いや、年輩者は、
若い人や子供と触れ合うと、嬉しく、
パワーが貰えて、元気が出る。

これからの時代に合った、世代間
の繋がりを復活させて、大いに
パワー交換をして、日本を元気
にしていきたい。

さて、僕も改めて、これからも、
若い人の役にたつ、経験や
叡智をドンドン伝えて行きたい
ものだ。

これを書いた直後に自分の朝食の
準備をしていたら、仲良くして
いるマンションの、お向かいの
伯母さん80代が、菊地さん、
ゴボウのきんぴら作ったから
食べなさいと持ってきてくれた。

旅に行くとお土産を渡したり
仲良くさせてもらっているので、
今朝は美味しい1品が食卓に
加わった。嬉しいことです。