被害者意識からの脱出

2023/01/02

ある人が、太っていて、自分は痩せたい
と思っていたとする。その時、周りから、
あからさまに太っているねと言われたら
嬉しくは無いだろう。

これも歴史を考えると、面白いもので、
古代からつい最近まで、人間は飢餓と
の戦いだったので、太っていることは、
豊かなこと、成功していることの代名詞
だったのだ。

飽食の時代になり、日本は、世界一
食品や医薬品の基準が甘い国になって
しまったので、よくよく勉強して頭を
使わないと、ジュースやケーキに含まれて
いる過剰な糖分や、脳を良い気持ちに
させる、麻薬物質状のうまみ成分など
に騙されて、太ってしまったり、
ガンや糖尿病、うつ病などに誘導される
わけだ。本当に賢くないと健康に生き
られない。

ある食事の方法で、僕は半年で9キロ
をきれいに落とせたので興味のある方は、
遡ってごらんください。

太っているかどうかより、人間に本当
に必要な栄養素が取れているかどうか
が重要の様である。

または、ある業界である程度の名声
と地位を得ていたのに、全く違う業界
に行くと、見下されたり、軽く扱われ
て、本当は違うのにと忸怩たる場面も
あるだろう。

ある歌手が、電車で、接触した人と
揉み合いになり、公安警察で、事情
聴取中に口論になり、「そんなこと
言って、俺には「○○」というヒット
曲が有るんだぞ」。

(笑)だからどうした?という話だが。
その歌手はそのステイタスが、別場
面でも有効と思い込んでいたようだ。

誰かが自分を見下そうと、本当に
自分に自信があれば、平和な気持ち
で無視できる。

痩せている人が、「やーい、
このデブ野郎!」と言われても
全く傷つかないのと同じ理屈だ。

最近、あるコンサートで、せっかく
いい音楽とステージを楽しんでいる
最中に、僕の視界を遮ってスマホ撮影
していた男に、その失礼を気が付かせる
ために、僕はフォークで尻を刺して
やった。

その直後は、あの野郎、何故、済みま
せんでしたと頭を下げに来ないのか?
と思ったが、後でよく考えてみた。

いい音楽とステージを楽しんでいる
時間は2時間以上、そのうちの30秒
ほど中断されても、考えてみると
どうということは無い。

残りの1時間59分以上は存分に楽しめ
たわけなので。

その男の無神経な、人の迷惑を考え
ない行為は、いずれどこかで報いを
受ける予定なので、僕がわざわざ
検察官、裁判官になって罰することも
無いわけで、腹を立てるだけ疲れて
損だという事に、今更ながら気が付いた。

もっとやるべき事が自分にはあり、
無駄なことをしている時間はない。

それより、自分が実現したいプランを
練る方が実りがある。

気が付かないで失礼な行いは自分の
人生で多々あったに違いない。

それも自覚できないで傷付けたり、
無礼なことは無限にしているだろう。

気が付くと彼の姿は自分の姿だった。
自分の姿を鏡のように映してくれた
彼には、むしろ感謝すべきなの
かもしれない。