画家が、キャンバスにいろいろな色を組み
合わせて絵を描くように、オーケストラなら、
バイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスに、
トランペット、トロンボーンほかのブラス、クラ、
フルート、オーボエ他木管に打楽器の組み
合わせのように。
オーケストラの譜面を書くのは、膨大な才能
知識と膨大な労力が必要。僕は、演奏家も
兼ねているので、作編曲にかけるリソースは、
全身全霊というわけにはいかない。
考え付いたのが、サックス4管による、
アンサンブルを書き続けること。
1992年から始めたのが、Sax machines で、
色々なメンバーの変遷や、東京チームの
ほか大阪チームでの活動も。断続的だが、
かれこれ30年になってしまった。お陰で、
演奏活動も続けながら、譜面を書くのは
とても早くなってきた。
全く違うフィールドの二人のサックス奏者、
酒井、高橋の組み合わせは絶妙で、ファンク、
ロック的な表現(酒井)とジャズ、ビーバップ
的な表現(高橋)の二人の対比が面白いの
である。
新参加の、宮崎達也のバリトンも、本当に
30代??と聞きたくなる熟練したジャズ
言語の使い手。
みんなに刺激を受けて、ぼくもまた負けない
でサックスを練習したくなってくる(笑)。
都丸のギターに、外山安樹子のピアノも、
楽曲のイメージを想像以上に広げてくれて、
まさに幸せを感じる夜。
昨日は、懸案だった、麻衣子さんのレパー
トリー、ホイットニーヒューストンのダンス
ナンバー、I wonna dance with somebody
を午前中から書き始め、3時間で浄書まで
完了。リハ、本番では、多少のサイズの
すり合わせで完成。
ダンスナンバーは本当に楽しい。振付ありで
セクションプレイに、ステップ。僕は本当に
ダンスが大好き。
過去にも、ライブの当日に、書き上げた
オリジナル曲を、電車の中でアレンジを続け、
本番に合わせて初演した曲があった。
その曲はアルバムSax machinesにもいれた、
Spring wind(春の風)であった。
人間は、追いつめられるといろいろなアイディア
が出てくるものと見える。ぬくぬくと温泉に
入っているような快適、らくちんな環境では
なく、逆境こそが人間を進化させるのか?
現在の状況は、過去の自分の判断の集積、
結果であり、最善の状態であるとは苫米地
英人氏の意見であり、僕も同意する。
コロナも世界恐慌も円安も関係ない。どんな
時代でも成功する人は成功している。すべて
の環境、状況を、チャンスと捉えて、さらに、
人生、仕事、人間関係に関するアイディアを
絞り出したい。
ジャズ、R&B,ラテン、ほかいろいろなリズム
の楽曲をサックス4管にアレンジして、
最近はヴォイスもセクションに加わって
楽しさは倍増した。
歌手の植垣麻衣子さんは、ホイットニー張り
の、魅力的な高音に注目してその才能を
見つけたのだが、ライブを重ねるうちに、
透き通った美しい声を生かす曲想も良いの
ではと感じてきた。
メンバーからは今までやってきたインスト
ナンバーに、ヴォイスとして入るだけで、
バンドが洗練されて、ゴージャスになり
何ランクも上がる気がするとの声が多い。
本来はドラム、ベースを入れてバンドで
やりたいのはもちろんだが、音源を用意
して、リズムセクション無しでも(実際は
ギタリストを入れている)出来るようにして、
数十曲は準備出来てきた。
まあ、演奏面、集客面での反省は多々
あるが、作編曲者としては、まさに楽しく
てしょうがないライブ。大きなステージで
広々と演奏できるのはとても気持ちが良い。
この日の演奏曲:Every breath you take
(見つめていたい、Sting),Everything must
change,Come together(Beatles),Septemblo
(Ivan Lince),Fantasy(E,W,F),The geat love
of all(Whitney),Samba Tokyo Yokohama(Kose).
Rock city(Kose),What's goin'on(M.Gay)
fly me to the moon,A time for love,Take the A train,
Endless love,I wonna dance with somebody,
When a man loves woman,
In a sentimental mood
先代の社長亡き後を引き継いで頑張って
きたオーナー鈴木さんが急死されて、つい
この前電話でやり取りしたのが記憶が
鮮明で信じられない。
今生きていることの幸運に感謝して、
会うべき人に会っておこうと思う。
鈴木様のご冥福を心よりお祈りいた
します。