イヤー疲れたけど楽しく大阪へ行ってきた。
今回はどこまで安く行けるかに挑戦してみた。
通常だと、新幹線で品川大阪間片道¥13,000以上はするが、数年前に見つけた、東海ツァーズの、プラットこだまだと¥10,000少しと言ったところ。以前格安航空も試したが、身軽だと安いが、荷物は別料金で、逆に高く付くことがわかった。
最近利用するのは深夜バス。ギュウギュウ詰めで、体力のある若者向けだが、事前に予約するとかなり安くなる。今回は、往復で¥5,000以下だった。凄いよね、今までは何だったろうという感じ。
もう深夜バスに慣れてきて、そんなに疲れるわけでもない。テナー、アルト、ミニキーボード2台、アイパッド二枚に、譜面台とフルートを、キャリーに縛り付けて、ちゃんとバスで預かってくれる。朝大阪に着くと馴染みのサウナに行き、綺麗に汗を流し、髭も剃って、レッスンに臨む。
さて本題、10年以上通うFさんのレッスンだ。彼女は僕の本や、手書きの教材などは全て経験済みでしかも、大阪サックスマシーンズのメンバーでもあり、実戦でで一緒にステージを重ねてきた仲間でもある。
今回は、最近僕の集中しているレパートリーを、伴奏を掛けてセッション形式のレッスンである。譜面に書いてアイデアを与えるのではなく、実際にお互いにアドリブしながら、音でアイデアを交換して行くというもの。
取り上げたのは、ラテンジャズの大御所モンゴサンタマリアのcome candela,そして、スタンダードナンバー、コールポーターのJust one one of those things など。
ノリノリのラテンジャズのリズムに乗って、また、けっこう、アップテンポのジャズでアドリブするのは楽しい。
彼女も大いに刺激されたようで、まずこの選曲に興味を持って、やって見たくなったようだ。
さて、今回も改めて気がついたことは、
ジャズは、フレーズが言葉であり、言葉で辻褄の合う文章を喋るだけではなく、かっこ良くスリルやストーリーが必要だ。
対話するときは、よく日本人にありがちな、鸚鵡返しの、尻取り遊びは避けて、大人の対話をしたい。
ビーバップの言語は、スイング感と、上手くタンギングして喋るように聞こえるように吹くことが、秘訣。
最近の僕のテーマは、●サックスはある程度マスターしたので、フルートを同じレベルでアドリブできるよう修行すること。●フルートで、一音で魅了する領域の音を出すこと、、、
なのだが、大阪レッスンのこの日、フルートが上達すると自動的にサックスも上達しているのがわかった。コロナで、ライブもレッスンも減り、ここ1年、やっていることが、自分の好きな曲の練習なので、目に見えて蓄積が感じられるのだ。
頭の中で音の組み合わせを考え、物凄いスピードで、あらゆる可能性から音を選び続けて行く修行が進むと、脳が進化するので、他の楽器もまた上達する訳だ。
昔、北京原人が、しばらくするとガッツ石松まで、進化していて、人間までもう少し、頑張れガッツ石松というテレビCMがあったが、失礼ながら面白かった。
現在の僕は、テナー、フルート、アルトに注力してる、中でもフルートに力を入れている訳だが、それぞれを吹くときに、3重人格というか、人格を使い分けていることもわかった。
同じ人が、父でもあり、息子でもあり、生徒でもあり、教師でもあり、社会人でもあり、家庭人でもある。地球人でもあり、宇宙人であるようなものだ。
音楽には、理性だけでも、感情だけでもダメで、両方が上手くバランスをとるとレベルが高いところへ行ける。
アルトのときは、テナーの時より指が回り、高音の泣きが効果的なので、音楽を決めるときは、高音のフラジオなどを上手く使うことが多い。
テナーの時は、低音は渋く、高音は野生的な、または、高貴に洗練された抑制された音や表現するときが、気持ち良い。
フルートのときは、まず、聞いただけで痺れるような魅力的な中音、そして、倍音を含んだダークで魅力的な低音と、日焼けした肌から、薄皮をピリピリを剥いで行くような、苦痛とも快感ともつかない、痛(いた)気持ち良い、鼓膜を刺激する高音で、自在なジャズフレーズを吹く快感はやめられない。
長年、めげないで、止めないで、ジャズフルートを追求していたら、同じ脳味噌を使うサックスも、自動的に上達してしまったというお話。
まだ、楽器を始めたばかりの方、10年目、20年目の方、持ち替えに挑戦している方へ、相乗効果が有るので、特にサックスの方はフルートと、ピアノを同時に練習すると良いことあるよ。KOSEから、激励のエールを送ります。フレーフレー!!
ますます、音楽って、アドリブって楽しいものだね?これは、やめられないや。
また、明日の練習や、緊急が明けた後のライブが楽しみ。