楽しいリハーサル サックスレッスン

2020/12/21

楽しさ再確認。サックス・マシーンズリハーサル

音楽は言葉。

日本語もいろいろある。関西弁も、東京弁も、秋田青森弁も独特。音楽にもいろいろな流派、言語があるのだが、僕らが長年扱っているのは、ジャズ語。

ジャズは、元々は、アフリカ系アメリカ人が、アメリカで発展させたが、日本でもすでに数十年の伝統がある。僕らは今まさに、それを受け継いで発展させていると言えるだろ。

言葉だから、習ってマスターするうちは、教科書やお手本を暗唱して、真似をすることから始める。江戸時代に寺子屋で、意味はわからなくても論語を暗唱させるようなものだ。

ジャズ語は、初期はサッチモなどトランペット奏者が、そしてホーキンズ、ヤング、パーカー、コルトレーンと、サックス奏者が地平を開き、新しい世界を開拓し、他の楽器の人はそれに霊感を得て、音楽を発展させた。もちろん、偉大な作曲家や、その時代の偉大な歌手の影響も受けつつ。

菊地のバンド、サックス・マシーンズは、書かれた音楽、つまり譜面と、インプロビゼーションを両方要求されるバンド。音楽家としてバランスのとれた能力が必要なバンドなのだ。

譜面は全てこの菊地が書き、インプロビゼーションの能力も、読譜、アンサンブル能力も高い人を選抜しているので、やはり音を出すと、とびきり楽しい。

譜面のフレーズは、菊地のアレンジによるのだが、内面はインプロバイザー(即興演奏者)である菊地のアィディアで書かれて居るので、結局譜面もインプロビゼーションも同じ宇宙になる。リズム、躍動感と色彩、ストーリー性と、対話を追求する菊地の世界だ。

秋田弁はこう、関西弁はこうという風に、それぞれに特徴があるのだが、サックス・マシーンズの譜面も、歌い方に特徴があり、今日は特に皆にそれが伝わり、皆が同じ歌い方を理解し、価値観を共有し、アンサンブルのまとまりと訴求性が高まった。

バシャールは、つねにその瞬間瞬間、ワクワクする(exciting)事を追求しなさいと言っているが、僕のライフワーク、サックス・マシーンズは菊地の音楽的アィディアを、書かれた音楽と、インプロビゼーションの両面から追求するバンド、それは同じ人がやっていることで、その二つがシームレスに、つなぎ目が無く繋がっているところが面白く、改めて自分のやっていることにワクワクした日なのだった。

可能な人は、今週木曜日は赤坂に集合すると、その世界を楽しめる。不可能な人は、是非配信でお楽しみください。

https://kose-sax-flute.love/blog/ctgr1/