今日は、サックス DVD のページを作りました。
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昔の自分のブログを読むと、すでに忘れてしまっている事って多い。そうか、忘れてしまっていることを忘れていたか?こんな料理をしていた、こんな体験をしていたなどなど。
人間って、好きなことでないと続かない。手軽に儲かる話は、上手く行かないとすぐ飽きてしまうが、音楽は、こうして何十年も続けて居るのは、やはり好きなんだろうと思う。
昔よりどんどん、いろいろな人のいろいろな状態、いろいろな志向、いろいろな考え方が、許せる様になってきた。
マスクが好きな人やテレビやマスコミが好きで、心から信じている人はそれで良いではないか。
音楽だって、クラシックが好きな人は、同じ曲のいろいろな指揮者の演奏を集めて飽きることがない、良いじゃないか?
ジャズもロックも興味がない人には、皆同じに聞こえるらしい。
小澤征爾の本を読んでいたら、ベルリンフィルの弦の皆さんなどは、ブラームスやベートーベンを一緒弾き続けることに喜びを感じ誇りに思っているそうだ。そうか、僕はそこまでじゃないな。
僕はやはり、グルーブ(ノリ)があって、それはスィングでもロックでもファンクでも、ラテンリズムでも、サンバ、ボサノバ、ショーロでもいい、そしてある程度複雑さと、新鮮さを持ったハーモニー、そして歌心のあるメロディ、歌でも、楽器でも、が有るのが好きだな。ハートと頭脳にもぐっと来るのが良い。
さらに音に色彩や、風景(を連想させるもの)があったら最高だ。
だからジャンルは関係なく、いろいろなジャンルの最高峰だけ聞けば、浪花節でも民謡でもクラシックでもジャズでもロックでも、感動させるものはある。
音楽は言葉なので、作曲家やインプロバイザーは、作家、脚本家でもある。
ギリシャ悲劇とシェークスピアで、ほぼ全ての考えられるストーリーは出尽くしたと言われているし、カッコイイコード進行や、意表を突く、新鮮なメロディももう出尽くしたとも言われている。
だけど、また才能のある人がまたきっと現れて、きっと今までにない価値観を提示して新しい地平が開かれていくに違いない。
今日は、20年以上にわたる教室の歩みを振り返ってみた。楽器の習得および、音楽的音感の教育に膨大な時間と労力を捧げてきた結果、解ったことがある。
スポーツと同じで、誰にも音楽を楽しむ権利はあり、楽しむ事は可能だが、リズムやハーモニーに関する素質には、個人差が明らかに存在するという事に気がつく。
教師が逆立ちして頑張っても、小学生を急に大学生にしてあげることは出来ない。
アメリカは、競争と、ヒーローを好む文化、誰が一番かを決めたがり、ナンバーワンが大好き。
日本は、聖徳太子以来、和をもって尊しとなすので、個人技を競い合うジャズのアドリブは、日本においては競い合いつつ、和を尊ぶ事が可能である。
これは凄いことかも!!村八分意識さえ出さなければ(笑)。
誰が偉いのでもなく、知っている人は、その知識を分け与え、未熟な人には、子供に接するように優しく対応し、音楽は楽しむものなんだからと言えばよい。
リズム感が無く、音感もコード感も無くてもかまわない。楽しむ事は可能だよ。
良い音楽は愛と思いやりで出来ているのだ。