10/28サックス・マシーンズライブ無事終了

2020/11/06

メンバー:高橋里実、酒井聡行、菊地康正、山手久美子(以上サックス)都丸 翔(gt)

昨日の3世代同居バンドサックスマシーンズのライブは、無事終了。

いやいや、まず演奏者としては、譜面が、膨大な情報量が詰まっているうえに、さらにアドリブソロを要求されるのだから、かなりの練度の高い奏者でなくては務まらないのはもちろんで、今回は伴奏音源も、仲間の片岡に依頼して作り、当日まで修正を重ね、本番では破綻なく終了できたのがうれしい。

高橋、酒井と熟練のアンサンブル、ソロとも秀でた奏者を配置したのはまず人選に成功していた。

この二人のアルト奏者のそれぞれ持っている世界観、音楽観が素晴らしく、こうしてライブを通してお互いに、刺激やインスピレーションを与え受け取りながら切磋琢磨する場所なのだ。

かつて、サックスマシーンズ初期の黄金メンバー、澤田一範や池田篤、つづらのあつしらと切磋琢磨してお互いに競い合い、高めあっていたのを思い出し、感謝の思いが湧いてくる。もちろん、西直樹、高橋ゲタ夫らの素晴らしいリズムセクションも。

こうして、ゆくゆくは日本の音楽界の向上にも貢献し、日本の演奏家も世界に出しても恥ずかしくないレベルになってゆくのだ。

そしてそれは温かくも厳しい、いいお客様の存在があってこそ。

いくらいい演奏をしてもお客様がいなかったら、まったく意味はない。わざわざ時間を割いて聞きに来てくれるお客様、ネット配信を申し込み聞いて楽しんでくれるお客様には無限に感謝したい。

山手さんも、大阪音大赤松門下の名に恥じぬ堅実な演奏で、あの重い楽器バリトンを自在に操りアンサンブルを下から支えてくれた。

ギターの巨匠、宮之上門下の都丸君は、もとロック少年だけあって、ロックギターの奏法も本格的で、ジャズもロックも両方ちゃんとできる人材として貴重な人だ。

飛び入りの大女優であり歌手、京本幸子さんも、忙しい公演の稽古の合間を縫って参加、1曲歌ってくれたのは、Shiny stockin'で、インストばかりのライブに温かいボーカルで華を添えてくれた。

お客様では、いつもの常連に僕の次男と山岳関係者の皆さんの応援もありがたい。元生徒さんでは、遠藤君や金子さん(カメラマンとしても活躍)の出席がありがたかった。

さて、写真の舞台にでかでかと掲げられている、サックスフルート奏者、菊地康正の垂れ幕は、僧侶で歌手の井伊主吉(きみよ)さんの、渾身の手作りです。これで僕も演歌歌手のように、堂々と地方公演が、もちろん大都市公演でもできるというものです。膨大な手間と労力と素晴らしい洋裁の技術で作ってくださいました。ありがとうございます。

個人的には、リフェイスしたテナー用マウスピースが、かなり調子が良く仕上がってきたので、色彩感のある音色が作れるようになってきたのがうれしい。

今回のご来場の皆様、ライブ配信の視聴者の皆様に、トナリテの榊さんはじめお店のスタッフに、改めて感謝いたします。他の写真はこちらです。