★祝杯を挙げた日★

2020/09/04

僕の専門分野である。楽器の演奏、特に即興演奏は、一部の人にとっては、とても楽しい分野である。

いわゆるジャズのアドリブがしたい・・と、最近は日本の大学でもジャズ科はあるし、海外ではバークリーなど有名なジャズ学校も存在する。

音楽の能力とは何だろう????

と、長年考えてきたが、★歌う能力、★拍子を取る能力、★楽器を操る能力、★聞いた音を即座に理解するまたは当てる能力、★それを記憶する能力、そして★作曲する能力などだろう。

スポーツと同じで、人種ごとに、長年何万年も培ってきた素質は明らかに違うものが有ると考えられる。

例えば、17,18,19世紀に西欧で発達した西洋クラシック音楽と歴史上に存在する偉大な作曲家たち。イタリアとドイツ、オーストリアが音楽の中心だった。

それが新大陸で、アフリカから連れてこられた人たちと移住してきた西欧人の接触によって、ジャズ、ラテン、サンバ、タンゴ、ブルースが生まれ。モダンジャズと呼ばれる一群の素晴らしい音楽、芸術、そしてビートルズが現れ、ロックが世界を席巻して、消費される音楽、音楽産業の隆盛と、コンピューター、インターネットの発達と、僕もお陰様で目まぐるしい時代の移り変わりを経験することになった。

おっと、話は元へ戻る。僕は、ジャズサックス奏者として出発し、貞夫さんやヒノテルを聞いて音楽を志し、1990年代までは芸能界で働き、その後は主に教室経営と自身のライブ中心にやってきたわけだ。

ベビーブーマーのサックスブームは過ぎ去り、当時は一人で70人以上を教えて居たのが信じられない。よく体力精神力がもったものだ。

最近は、日本は人口も減り、景気も宜しくなく、しかもコロナで外出を手控える風潮で、アマチュアでもジャズをやろうという人が減ってきているのは、実感しているところだが、いやたくさんいるのだろうけど自粛しているのだろう。

さて、僕の中に、長年教えて居るうちにある志が生まれてきた。それは、

「日本人に音感をつけたい、音感コード感のある人を1人でも多く増やしたい」と言うことなのである。

先のブログでも書いたが、音楽をやりたい人には、2種類居て、

1.言われたとおり、人の作った譜面を上手に演奏することに満足する人。

2.人が作った音楽は、基本的にやりたくない、自分の頭で考えた音楽だけやりたい人。

なのだ。僕は、自分は2なのだが、一生懸命生徒向けジャズアドリブ風ソロを渡してさらってもらい、ジャズを学んでもらうのは、1の人が多く集まり矛盾があることに気がつくのだった。(笑)

最近は、2の生徒さんも目に付くようになり、僕の教材は見向きもせず(笑)、自分のソロ構築の余念がない、それに対するアドバイスを求める人も増えているのは良いことだと思う。

さて、前述の音感には多くの段階があり、それこそ幼稚園レベル、小学1,2,3,4,・・中学1,2,・・大学生レベルと繋がってゆくのだが・・・。

歌をちゃんと歌える人なら、知っている曲は、Cを、D,Bbと調を変えても難なく歌えるものである。これを楽器でやらせるのが我が菊地道場なのだが、実年齢は50代60代でも、小学レベルをもう一度きちんとやりたい方ももちろん受け入れているわけだ。

普通ジャズ歌手は、バンドにキーを変える要望を出すと嫌な顔をされるのが理解できない。楽器の場合、キーによって難易度が全く違ってくるのである。

そこに必要なのは、お互いに忍耐。

みんなも自転車に乗れるようになった日を思いだそう。何度か倒れて、膝を擦り剥くこともあっただろう。ある瞬間から、突然乗れるようになり、乗れなかった昨日までの自分を、思い出しても別人としか思えず、生まれつきずっと自転車に乗れる人だったような気がする。

昨日は、あるフルート生徒さんが、バッハのメヌエットやフライミートゥーザムーンを即座に7つのキーで吹けるようになり、正直驚いた。ここまでついに到達したかと!!

すでにピアノでフライミーの伴奏コードも弾けるので、メロディを吹きながら、コードネームと響きををイメージするところまではもう一歩。

まるで自転車に乗れるようになったのを目撃した様な気がした。彼にしてみるとジャズ教室は以前に一度挫折しているので、ついにある程度の音感を手に入れたと二人で祝杯を挙げたい気分だった。

有り難う。

貴方は僕に忍耐の尊さを改めて教えてくれた。

一見才能のなさそうな人にも(ごめんなさい)、これからはより優しく忍耐強く居よう。だって、どんな人にも、才能が現れるのは何時か誰にも解らないから。

これを読んでいるサックス、フルートや、全ての楽器の皆さん、知っている曲を見ないで何キーで吹けますか?

ジャズミュージシャンはそれが仕事なので、簡単な曲やフレーズから12キーを目指すのです。マスターしたら、実に自由な世界ですよ!!

息子が幼い頃、自転車の練習中に、ハンドル操作が上手く行かず、あらぬ方向へ行くので、

「聖野くん、ありさんにご挨拶??」息子の名は、聖野。

「うん、これからありさんに、こんにちわするんだ。」

などというたわいもない会話と映像を懐かしく思い出す。その息子も今は、3児の父で、時の流れはアップテンポのチェロキーの様だ。

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