今日は、奄美のサックス生徒のSさんのインターネットレッスンの日。いつもの、カラオケ屋は緊急事態宣言で、使えないので、秘策を考えた。
青空教室。
つまり、いつもの稽古場である多摩川の橋の下で、スマホとヘッドホンを譜面台にセット。日差しは春の日差しだが、橋の下は風が強い。太い橋脚の風下のある小さなスペースだけは無風地帯になるのでその場所を確認してのセットアップ。
ラインテレビ電話はすぐ開通。こんにちはSさん、テレビ電話がつながると、驚きの声が!何故って、アルトサックスを抱えた僕の映像のバックは青い空と白い雲。
すぐ側には、川辺で遊ぶ小学生たち、何と風が強いのに短パン、半袖!子供は風の子だ。
何が楽しいのか、男女4人でキャッキャっとあちこちに移動しながら遊ぶ。すぐ隣は、壁に向かってキャッチボールのおじさん。
いつも通り、音階の音出しから、ダイナミクス、タンギングの練習。これが、東京と奄美大島の間で、音と映像を見ながらのレッスンなのだから驚く。
子供の頃夢に見た鉄腕アトムの未来の世界に近づいているのだろう。
最近の、音階練習は、バッハのメヌエットを使う。移調奏は、ジャズ奏者の基本技能だ。
Sさんは、今日は見事に5キーをクリア。順調に音感トレーニングが進行している。彼女の場合は、エレクトーン奏者でもあるので、コード感覚もしっかりしていて、単音の音当ても上達してきた。後半は、教本の曲、If I should lose you を吹いてもらって終わり。
今日は懸案の2拍3連の取り方も復習、また、裏打ちのジャズタンギングもしっかりさらった。青空教室も楽しく終了。
今日も痛感したことは、ライブでお客さんの前で演奏するのも楽しい、生徒とレッスンするのも楽しい何故かというとそこにはエネルギーの交換があるのである。
何者かの仕業で、コロナウイルスまたは情報操作で、生のパーフォマンス、レッスンをする我々がそれを禁じられた時、それは、酸素のない部屋に入れられたも同然だ。どうやって代わりのエネルギー交換をするのかを考えてみたい。
音楽の話に戻ろう吹奏楽などで、読譜力だけはあると言う人も見かけるが、音感って音楽の能力って本当に人によって違う。難しい僕の教本のソロがかっちり吹けるからといって、基本的な聴音が全く当たらない人もいる。
僕のお勧めの方法は、1メヌエットをドレミ唱で、正確な音程で歌う、2歌と指で練習、正確に出来たら最後に3吹いて確認というものだ。
例えば、アメージンググレースを、サックスでCでちゃんと吹けるとしよう。これを、D、Bb、F、Gでも吹けたら君もジャズミュージシャンなわけだが、それには、
1各音階をドレミで歌って練習して、アメージングをドレミで記憶、
2それを各キーで、吹かないで指の練習をした後、正確に出来たら、
3最後に楽器で。。
やってはいけないのは、吹きながら音を探す、探り吹き。
これがクセがつくと、本番でもやることになり、カッコ悪い、みっともない10乗なのだ。
12キーでドレミと音感が身についたら、最後は、ラララと音程を歌ったら、半音も含め、すべて歌った通りの音程の指が正確に付いてくる段階がある。
では、その近道はこれです。菊地康正の音感トレーニングメソッド案内ページ。