昨日は、嬉しい出来事がありました。
S音大を卒業して、サックス講師を務めるKさんは、年配のサックス生徒さんが、やりたいことがクラシックだけではない、むしろポピュラー、ジャズであることに気がつきます。
クラシックしか知らないサックス奏者が、ポピュラー、ジャズを教えるのは所詮無理なことです。文化が違う、伝統が違いますから。
それで僕の教室、菊地道場へ入門したわけですが、さすが優秀な方で、僕の教材、「音感トレーニングメソッド」を2週間でマスターしてきた。
音感トレーニングメソッドとは、音楽初心者のために、音をキャッチする、つまり聞いただけで、ドレミを当てる、いろいろな曲をドレミで歌い、移調して演奏する、基本的なコードを感じるなどの訓練をする教材で、先日名簿を整理したら400名近い方がこれで学んでいます。
少しは日本の音楽界に貢献したかな??(^_?)?☆
音楽大学をちゃんと卒業しても、コードは読めない、簡単な伴奏は作れない、アドリブはもちろん出来ないという方がほとんどです。
それはクラシックは読譜に特化していて、作曲家的な素養は余り伸ばしていない結果でしょう。作曲家コースを取った人は別。
さて、嬉しいお知らせとは、倍音列が解ったという報告でした。
つまり和音とは倍音列であり、音の振動数が、元の振動数の2,3,4,5,6,7倍になってゆく。たとえば、ドミソという和音、Cメジャーと呼ばれていますが、これは、振動数4,5,6倍の音のグループと言うことです。
我々人間は、その響きから明るい、安定している、終止したなどの感じを感覚として受け取ります。
ソシレファという音は、G7(ジーセブン)と呼ばれ、もともとCに行こうという傾向があります。五度進行の原理。
これは、1酸化炭素は酸素と結合して2酸化炭素になろうとする、高いところにある物体は引力で下へ落ちる、地球は、引力と遠心力が釣り合ったところで何億年も太陽の周りを回る・・・などど同じで、法則なのでだれもそれに逆らうことは出来ないのです。
ニュートンがリンゴが落ちるのを見て万有引力を発見したように、アインシュタインが、物質とエネルギーは等価であるを発見したときのように、Kさんにとっては愕然とする凄い発見であったわけです。
バッハやモーツアルトの時代にすでに発見された5度の原理は、ソからドへ、ドからファへと完全5度に和音が進行すると川の水が上流から下流へ流れるようなもので、とても自然に感じるものなのです。
植物にモーツァルトを聴かせると生育が良くなり、牛に聞かせると乳の出がよくなると言う報告もこれが人間だけではなくすべての生き物が感じるものだということを示しています。
バッハのパルティータも枯れ葉もフライミーも同じコード進行で出来ています。
ジャズ、クラシック、ポピュラー、ロックを問わず音楽に興味のある方は、この倍音列の原理、5度進行の原理が解ると、音楽の世界を作る根本原理が解り、古代、中世、近代、現代の音楽すべてを俯瞰して見渡せるようになり、知的興奮、爽快感、世界観の更新を味わうことが出来ます。
興味のある方は、こちらで、是非、無料ダウンロードしてみてください。
音感トレーニングメソッドのページ