★管楽器演奏の極意

2020/03/06

僕ら60代の人間は、小学中学での音楽教育は、移動読みをたたき込まれた。その後、文部省(現在の文科省)の方針が変わり、音感教育はほぼ無くなったようだ。息子たちの音楽の教科書を見れば解る。

★移動読みとは、歌を歌うときのやり方である。つまり、きらきら星でも、フライミートゥーザムーンでも、もしあなたがちゃんと音程良く暗記して歌えるなら。曲を覚えている、体に入っている、モノにしていると言うこと。

さてそれを楽器でやることを考えてみよう。

ピアノなどの、誰が弾いても音程の決まっている楽器なら、リズムに乗って指順をちゃんとやれば弾けるわけであるが、管楽器やバイオリンなど弦楽器は、音程を作る楽器なので、まず歌うことが基本になる。

歌うことは放棄した上で、指の練習、読譜だけで音楽をやろうとしている人を見かけるが、耳栓をした上で演奏しようとするに等しく無謀な上に不可能なことなのである。

歌が下手だから楽器で?歌いたくないから楽器をやっている?

ダメダメ、楽器が上手くなるには、まず歌うこと。

さて、では、いろいろな曲を音程良く歌えたとして、どうやって指を動かすか?そのとき、ドレミ唱が武器になる。

音階やいろいろなパターンを歌っては指に覚えさせ、ドドソソララソ~~と歌ったら、自動的にその運指になるまで訓練する。歌っては吹く、歌っては吹く、歌うのと生理的に同じレベルになるまでやるのである。

最初はハ調だけで良いが、次第にいろいろな調、最終的には12キーまで、ドレミで歌いさえすれば、自動的に指は動く段階が存在するのである。一流の、ジャズ音楽家は、ほぼそういう能力を持っている。(移調奏と呼ばれる)

★移動読みとは、一流の歌い手のように、知っている曲だったら、どんなキーでも、ハ調と同じ感覚で自由に演奏出来るテクニックでありシステムなのだ。

歌い手さんは、不思議に思っているはずだ。ユービーソーナイスを、今日は声が、不調なので半音下げてくれと言ったら、ミュージシャンはいやな顔をするはずだ。歌い手さんはそれを理解できない。

歌い手さんは思う。簡単なことなのに。

実は、決して簡単ではない。非常に地道な努力が要る行程なのだが、達成してしまえば、簡単に感じるものだ。

さてそのやり方に興味のある方は、是非こちらをご覧ください。

写真は完成した、fabulous インプロビゼーションブックの表紙。

菊地康正の音感トレーニングメソッドのページ