ピアノレッスン

2019/12/02

菊地道場では、最近、ピアノレッスンが、開始された。通学生、及びオンライン講座も始まった。まだ生徒数はいづれも数名だが、今後は、大いに力を入れたい。

そういう自分だが、はっきり言ってピアニストでは無いだろう。強いて言えば、伴奏に特化したピアニストか?

中学生時代に、クラシックギター、フォークギターを独学、実際は、日本のクラシックギター界のパイオニア小原安正先生の通信教育の受講生で、あの宮之上貴昭君もそうだったという。中学生でアルハンブラの思い出や、タルレガの涙などはバッチリ弾けた。

ギターとピアノは違うが、ギターに親しむことで、コードを弾くことには親しんでいたので、音楽はコードで聞こえるようになったのだ。やはり中学生時代、妹がピアノを習い始めたので、自宅にはピアノが有り、妹がやりかけたバイエルを50番まで独学していた。

その後、ジャズに興味が移り、吹奏楽ですでにサックスをやっていたこともあり、貞夫さんのレコードを聞いては、耳で聞いた音をピアノで真似たり、後には、いきなり、チックコリア、ハービーハンコックのコピー集を買って来ては弾いたりしていた。基礎も無いのに、無謀だったが、練習した部分は、おお、チックサウンドだとか驚きがあり満足していた。

これは基礎からやろうと、やはりジャズピアノの教本、理論書を買って来てはピアノで弾いたりしていた。ジャズピアノには、システムがあり、コードのよく響く音域があり、定型のパターンもあるのが解った。

仕事では、サックス、後にフルートも始め、そちらで生計を立てるようになるので、ピアノは、その勉強用の道具、また教室で教えるようになってからは、生徒の指導の伴奏の為、また、自身の作曲や編曲の道具として使っていたわけで、ピアニストで身を立てようと思ったことは無い。

長年サックスフルートのアドリブ、即興演奏を、それもかっこよくしたいという人を指導してきて思うのは、コード感があって伸びる人は、昔ピアノまたはギターをやっていた人が多いということ。

プロになってから素晴らしいピアニストとたくさん出会い、共演させて頂いた。最初に出会ったのは寺下誠さん。素晴らしかった。

20代の頃はピアノコンプレックスがあったような気がする。素晴らしいピアニストが、コードを弾き、シングルトーンとコード弾きを混ぜたソロにはとても叶わない気がしていた。

実は、ピアノという楽器は、音を出してから、膨らませたり、音色を変えたりできないので、ピアノの人こそコンプレックスを持ちやすいのが解った。

さて、世界最高峰のスイングとモダン両方行けるピアニストといえば世良譲さん、レコードも残っていると思うが、僕の師匠松本英彦と同じで、ライブで真価の出るタイプで、度々共演させて頂き、その経験は大きな財産だ。

エロールガーナーという歴史上の大ピアニストを、皆さんはご存知だろうか?代表作は、コンサートバイザシー。ブロックコードと言って、ゴージャスな快感に満ちた不協和音のコードを、ビハインドザビートと言って、微妙に重くリズムに乗る奏法で一世を風靡した偉大なピアニストだ。。

世良さんはそのスタイルと、バドパウエル以降のモダンなピアノも両方弾けて、サウンドインSというテレビ番組で一躍スタープレーヤーになり、ピンキーこと今陽子さんやしばたはつみさんのディナーショウでは必ず指名していただき、良く全国を回ったものだ。


1998年、秋田ジャズフェスティヴァルより。

世良さんのゴージャスなピアノの音色は、煌びやかで、深みがあり、日本人離れした遊び心があった。以降どんな素晴らしいピアニストに出会っても、それほど明るく無いし、真面目なピアニストに見えてしまうのだ。

矢沢永吉さんや、ドラムのポン太、村上秀一さんを経験してしまうと、以降どんな歌手、ドラマーと出会っても、一瞬で、一流か三流か見分けが付くのと同じである。

さて、お陰で、世良さんや、ジミー竹内さんという往年の日本のトップ奏者とのたくさんの共演経験は体の中に生きていて、伴奏ピアノでリズムを刻む時のリズム感にそれは現れる。

自分の親くらいの年代の名プレーヤーとたくさん共演し、同時期に、つのだ☆ひろさん、アイドル、ロック系の仕事もしていたので、文字通り、いろいろな時代の音楽を同時に学んでいた事になる。

結論は、スイング、シャフル系の、3連系の音楽、ロック、ラテンの8分音符系の音楽、16ビートファンク系などの音楽、それにテンポを揺らして表現する、クラシック音楽と、様々な音楽を経験してきたが、それぞれの格好良さがあり、肝になるリズム、乗り、溜め、スピードの表現であり、体の動きであり、情動であり、ハート感情の表現でもあり、それを全て経験できた自分は最高にラッキーだったという事。

これを多くの人に伝える前に死ぬ事はできない。

25年以上にわたって、教室の生徒たちを伴奏してきたこのピアノの技を伝えたく、伴奏ピアノコースの立ち上げになった。

面白いのが、少しは、伴奏だけではなくピアノトリオでも出来るようになりたいと欲がでて来た事。たくさん持っているジャズピアノ教本を眺めると、いままで目に入らなかったソロの組み立て方がいきなり目に入ってくる不思議。

子供ができると、町中子供だらけに見えたり、赤い車を買うと、赤い車がやたら目についたりするのと同じ原理だろう。さあ、僕と一緒にピアノを学びたい人はノックしてくれ給え。

伴奏ピアノコース

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