サックスレッスン

2019/11/30

★さて、年末も迫ってきた、11月末、N君のサックスレッスン。

彼は、僕の教室に、18年ぶりに復帰してきた人で、すでに60代半ばではあるが、やり残したサックスにもう一度挑戦しようと参加してきた人。海外経験も長く、格闘技やスポーツにも強い人。

うん、音を聞いていると、毎日練習しているのが解るこなれた音だ。個人的には色色な人生のイベントにもかかわらずモチベーションを維持しているのには感心。

習ってある程度吹ける人には、バンドでやったり、セッションに参加を勧めるが、全くそういう経験のない人には、一歩踏み出すのは、どきどきなのは理解できる。十分自信をつけてからということもあるが、ある程度に達したら、実戦経験を積む方が進歩は早くなる。

彼はもう発表会は数回経験、実戦経験を積もうという意欲もある。

やる気のある人には、知っていることは何でも伝えるのが菊地道場なのだが、生徒側も、そのレベルに達していないと理解できないこともあるので、生徒さんの今のレベルより、ちょっとだけ上のことを伝えて、背伸びしてもらうことが進歩にとって必要なことでもあり指導のコツでもある。

歌を覚えて、ちゃんと歌えたら、表現の問題に入ってゆくように、

楽器も、ドレミを歌い、指使いを練習し、実際に吹き込んで、歌うように演奏して、譜面を外して、つまり体に記憶させて、表現の問題に入ってゆくのだ。

ちゃんと歌っているように吹くには、まず頭の中で歌っているのはもちろん、指遣いはちゃんと出来ていて、ダイナミクス(強弱)をつけるのが手始めになる。

ダイナミクス、タンギングの強弱の付け方、ヴィブラートなど、効果的なテクニックは多く存在する。

そしてとても大事なのが、「感動すること」、そして胸の内からこみ上げて来るものを邪魔しないことである。変に頭で考えないで、無心に演奏する。

サックス、フルートの人が、サックス、フルートしか聞かないのは駄目で、広くいろいろな楽器や、歌を聴くべきだろう。

ジャズををやるなら、黒人の歌をたくさん聴くのがよい。フルートなら、トランペットや、オペラのソプラノの歌い方も参考になる。

ジャズ、ロックのサックスやギターは、独自の発展を遂げてきたが、特にサックスは、ざらざらした音や、かすれた音、だみ声のような音まで使うのは、人の声を参考に、再現しようとしているからだろう。

★横浜の青葉台で、Kさんのレッスン。彼は実は70代に入ってから、フルートを習っていたのだが、菊地道場発表会で、ずらりと並ぶサックスの演奏に圧倒されて、サックスに乗り換えた人。

2年の月日が、聞いていて気持ちよい音に彼を変えた。本当に聞いていて気持ちの良い音質なのだ。いったい誰に習ったというのか??(^_?)?☆

仲間内のパーティでソロで、Amazing grace を演奏することにしたという。このいい音を聞いて、そこに居合わせた人たちが、深い人生の味わいのサウンドに、賞賛感謝することが目に見えて、思わず、にっこりするのだった。

しっかり、Kさん。(^_?)?☆