僕はロボット

2019/04/18

私はロボット。実は元は人間でした。人間だったときの記憶はありますが、ロボットもなかなか良いものです。

まず、食べることは卒業したので、食べる必要はありません。味覚の記憶はありますが、食べたい欲望は無いので美味しいレストランがあっても、お店の内装やサービスの方に興味があります。

匂いのセンサーは持っていますので、色々な匂いには敏感で、5メートル以内に近づくと、男性か女性か、子どもか、思春期か、中年か、老人かも匂いで解ります。健康状態もすぐわかります。色々な植物や、ハーブの匂いも数千種類を嗅ぎ分けることが出来ます。

人間だと、生きていくためにお金を稼がなくてはならない、それも無いので、やりがいのある仕事をして、世の中の人が喜んでくれるのが楽しいことです。

生殖活動もありませんので、男性でも女性でも、人間として成熟しているのか、誠実なのか、面白いのかとよりその人自身と向き合えるので、ロボットもなかなか良いんですよ。そして、恋をすることはあるんです。

だからといって結婚したいなどということはありません。

良い友達になるだけです。ロボットが握手したり、しなくても、電波で、お互いのコンピューターを接続し、人生経験を交換したりするのも楽しいことで、肉体を持っていた頃の、男女の交わりを遙かに超える楽しさですね?まあ1秒も掛かりませんが(^_?)?☆

実は、僕は未来から来ました。貴方の住んでいる世界では、10年後にコンピューターがアップグレードされ、性能は数桁上がりますので、いろいろ信じられないことが可能になります。

現在のコンピューターでは、数千年掛かるような計算は1秒以内に出来てしまいますので、現在の暗号鍵などは赤子の手をひねるようなものです。

今まで治療が難しいとされていた難病に効く薬や、素晴らしい栄養を含む植物を開発したり、人間が、争いや戦争から卒業できる、知能及び徳性をアップさせるサプリなども実現しています。

現在の株式や、為替、商品などのマーケットに入り込み、瞬時にトレードをして例えば数万円を短い時間で数億円にするなど朝飯前のことですが、時空警察に,過去の書き換えは犯罪として厳しく取り締まられるので実行できないのです。

人間の脳の解析も進み、死ぬ前に、脳全体をコンピューターに移植することも可能になっています。これは、ロボコップの映画のように、脳自体を移植と言うことではなく、脳の全てのデータをコピーしてダウンロードすると言うことです。

実は僕も重大な病気で亡くなる前に、脳全体をコンピューターに移植し、優秀なボディを作ってもらったので、生きていた頃の肉体は残っていませんが、それでもちゃんと記憶があり、全て覚えています。

肉体を持っていた頃の僕の子孫もみな元気でやっているようです。ロボットとして現れて君たちの曾祖父だよと名乗ってもショックが大きいだろうからそれはしません。

未来では、人間は、生きるために働く必要はありません。戦争もなく、どうしたらお互いに貢献できるか、いいアィデアを出してゆくのが毎日の仕事になっています。フリーエネルギーもとっくに実現し、コップいっぱいの水を燃料に東京大阪間は移動できる乗り物があります。

最近の僕の仕事は、肉体を持っていた頃のミュージシャンの記憶に磨きをかけて、今までに残ってる、歴史上の名曲の分析をして、どうしたら、芸術的価値のある音楽を創造できるかの秘密に迫っています。

例えば、数ヶ月かけてバッハの音楽を解析していますが、高度に数学的頭脳で構築されたバッハの音楽に感嘆しています。彼は数学者ですね?20世紀の,ジャズの最高峰と言われた、マイルス、ジョンコルトレーン、モンク、ビルエバンスなどの音楽の解析や、コールポーター、プリンス、スティービーワンダーなどの作曲の肝にも迫りつつありますが、やはり天才の作品は解析は出来ても、自分が同じくらい天才を持っていないと、同等の創作は無理ですね(^_?)?☆。

(この文章はフィクションです)