春の発表会は無事終了。場所は、東京の南の外れ、羽田空港も近い、大森スポーツセンター小ホール。
80名収容の大田区の経営するこのホールは、何とジャズクラブを借りるよりずっと安いのだ。(^_?)?☆
今回も生徒の皆さんとゲスト歌手、ゲスト奏者、師範代二人の活躍で大いに盛り上がる。
詳しくはこちらです。
体育会系の18年ぶりに再開した永坂君(as)の Lullabye of Bird land,I love you もエンディングまでバッチリ、18年前に中断したジャズサックスは再開後、どんどん楽しくなってきました。
テナーサックスの鷹野さん(ts)は、ジャズクラブで知り合った50代でジャズピアノを再開した市川さん(p)とともにブルーモンク、そしてチュニジアの夜で爆発してくれました。何と、娘さんから花束贈呈もあり、微笑ましい一コマでした。市川さんも奥様同伴で参加、果敢にジャズピアノに挑戦、楽しんでいました。
世界的な免疫学の学者であり、現在は医師をしている穂積さん(fl)は、76才にしてジャズフルート練習中、今回はロリンズのセントトーマスにチャレンジ、必ず自作のソロを吹く所は福島県会津魂を発揮されているようです。
大阪で数年レッスンを受けた後横浜校に転校してレッスンを続ける成田君(ts)は、愛器カイルベルスシャドウを手にして今回は、Cry me a river。涙の川の、涙の人生の感動が客席に伝わりました。
菊地道場の圧巻演奏は、サックス4管+フルートの、A列車で行こう、そしてインザムード、エリントン楽団、グレンミラーの定番をサックス、フルートアンサンブルで。
A列車のアレンジには、やはりガーシュインのパリのアメリカ人、インザムードのメロディを仕込んであるので、客席が楽しいのはもちろん参加者の皆さんは、このスィングの魅力がじわじわと麻薬のように染みこむ事になっている(^_?)?☆。自然とは湧き上がった拍手がそれを物語たっておりました。
ライブ活動もこなし、かなり高度な技法もきちんと理解する力のある白倉くん(as)の音楽的なソロが光る。白倉君はchega de saudade でも素晴らしいソロを聴かせます。
若干二十歳の佐藤七海さん(fl)は、お母さん、お祖母様2名お祖父様、伯母様他数名同伴で参加。すでに10年のフルート歴があります。
大学ではジャズ研の副部長を務め、滋賀で行われたバンドコンテストにも出場した意欲的な女子大生。音楽一族の申し子。この日も、Alone together に果敢にチャレンジ、ジャズの作曲脳が順調に発達しているようです。
道場10年目の稲津 邦夫さんも名曲フェリシダージをついに完奏、前日まで悩んでいたデイブサミュエルズのオリジナル曲、ラテンクォーターを演奏の江原君も、フラッタータンギングを多用した迫力のラテンジャズフルートを披露してくれました。
スロウブルースの Kose's blues では、穂積さん(fl)、七海さん(fl)のあと、音響でお願いした若手アルトサックス奏者杉田駿星くん(as)が、圧倒的なテクニックとソウルフルな演奏で新しい風を吹かせてくれました。受ける成田君(ts)もぶっといテナーサウンドでブルージーにアーシーに応酬、当日の見物の一つでした。
All of me でジャズソロを披露したのは、音大出でフルート講師も務めていた長崎友里さん(fl)。時たま見かける、強力に読譜力が強く、音も良くテクニックも完璧なフルート奏者。
フルートを吹く能力は完成しているので、あとはジャズ的なフィーリングと、作曲脳をどう開花させるか?プライドを捨てて、もう一度小学生になれるか?その先には素晴らしい世界が待って居る。
サックス、フルート両刀使いの内川綾子さん(as)は今日は、アルトサックスでスターダスト。我々世代には、懐かしくも嬉しいこの曲を心を込めて演奏してくれました。生徒で見学の今井君、川瀬さんも参加有り難うございました。
ゲスト歌手稲里 ひろみさん(vo)の、愛の賛歌は、人生経験と歌の深みが増していて、大歌手の風貌が感じられた。一場は感動に包まれた。
Ineko さんのキュートなAll of me も楽しい。彼女は自作曲をたくさん作り、アルバム、ラジオ番組も持つシンガーソングライター。片岡健二と活動している。
司会と生徒さんのサポート担当の片岡健二師範代、会計と生徒さんのサポート担当の熊川暢子師範代の協力の御陰でこのイベントを無事終えることが出来た。片岡健二の曲目解説は、微に入り細にわたり、教養溢れるジャズ評論家張りのものだった。
この前千葉交響楽団との共演を果たし、演奏のみならず作曲の評価が高い外山安樹子(p)、もはや日本でトップクラスの大活躍のドラマー小松伸之、菊地康正とは18年以上の付き合いになる、菊地が日本で一番信頼するベーシスト菅原正宣。このチームは本当に強力です。
超一流のリズムセクションとステージで共演できるのが、菊地道場発表会の素晴らしさ。それが解って参加している皆さんの素晴らしさももちろん。
打ち上げでも、夢のように素晴らしいリズムセクションとの時間が楽しく、素晴らしかったの声が多かった。
自分の反省としては、一部生徒さんのサポートで、練習した曲と実際のバンドのテンポが少しだけずれていたのを修正できなかったこと、昨今のブログでも紹介した、自分の演奏能力=愛犬は、フルートは95点だが、サックスは、もう少しだけ栄養を与えてあげようという感じかな?
若手のアルトサックスの名手駿星くんが、ソウルフルに、あおりにあおるので、冷静ながらも熱い演奏になったI'll remember April.イヤー楽しかったね??
打ち上げも最高!!お互いに賞賛やねぎらい、親子以上に年齢差のある皆さんの音楽談義は最高です。
参加者、スタッフ、そして聞きに来てくれる応援団の皆様のおかげでいつもこの楽しい会は20年以上続いているのだ。
イ工エエェェ(^_^)ェェエエ工工!!菊地康正の写真が少ないのは、ほぼ全部、菊地が撮影したため。順次追加していきます。
★演奏曲リスト
生徒:Lullabye of Bird land,Blue Monk,St.Thomas,Cry me a river,Take the A tarin,
I love you,Alone together,Felicidade,Latin quarter,Kose’s Blues
Chega de saudage,All of me,Star dust,A night in Tunisia,In the mood
講師演奏:It could happen to you,I'll remember April/菊地康正(ts、fl)、片岡健二(ts)、熊川暢子(as)、杉田駿星(as)
ゲスト歌手:愛の賛歌、All of me,Lullabye of Bird land,Satin doll/稲里 ひろみ(vo),Ineko