「マイインターン」は胸が暖かくなる、良い映画

2018/12/17

昼間、スタジオでフルートの生徒さんの面倒を見ると、冬なのに日差しが暖かく、チャンスとばかりに多摩川へサックスを持って向かう。

日差しはあるが、風が吹くと体感温度は冷たい。それでもサックスを吹いていると、小学生の女子二人が通り過ぎてゆく。

・・・サックス上手いですね?・・・わおう、それはどうも。

なんて気が利いた小学生だ。賢いなぁ。親が良いのだろう。

アメリカ人かヨーロッパと思われる若いパパと幼い娘さんも微笑みながら通り過ぎるのでこちらも微笑み返す。

自分のサックスの音がイマイチ気に入らない、リフェイスして気に入っているマウスピースなのか、寒さでリードがコンディションが悪いのかを確かめるためにいろいろ試していた。
管楽器でも歌でもそうだろうが、音自体が、奏者が気持ち良い音、または声が出なかったら、聞いている人が感動するはずもない。

試行錯誤の上、リードのケアの問題とわかり、自宅でしばらく音出し、しばらく稽古後、今日は良い映画に当たったのでご紹介したい。

ナンシーメイヤーズ監督の、「マイインターン」は胸が暖かくなる、良い映画です。

70代で引退している男ベン(ロバートデニーロ)は、元自分が勤めていた会社、電話帳を作っていた会社の同じテナント入っている、女性向け服飾ネット通販の会社に応募して、シニアインターン、年配者新人として、採用される。

30代のバリバリの女性創業者社長ジュールス(アンハザウェイ)に最初には、軽く扱われるが、その誠実さと年の功、まさに紳士とでもいうべき男の美学で、皆の信頼を勝ち取っていく、友情の物語。

・・・だそうだが、見ていると、ベンとジュールスは、まるで、父親と娘のようにも見える。

知恵があり、若者の恋の相談にも的確にアドバイスをし、小さい子には祖父のように、信頼できる友人、父親、部下でもあり、見ても余計なことは言わない、こういう風なオヤジになりたいと思わせる良い演技だ、流石はロバートデニーロ。ナンシーメイヤーズ、いい監督脚本家です。

今まで見た映画だけでも、godfather2、タクシードライバー他。

淡々と当たり前のことだけをしていくのだが、なぜか胸が熱くなる。

オヤジの存在感は素晴らしい。こういうオヤジになりたいものだ。