元生徒の小野塚君の活動は、常人の真似ができないものだ。昼間は一流企業のサラリーマンをしながら、夜は、今でも、年間100回以上のセッションに参加しているという。
サックス、フルートはもちろん、最近は、ベースや、ピアノまで芸域を広げている様だ。また、中国地方、九州から、東北は秋田まで、セッションで全国を回っているという。
彼の主催するフルート吹きばかりが集う、フルートセッションに参加した。ベーシストとしても腕を上げている小野塚くんと、ピアノの高橋雅人さんのサポートで、この日は、I love you,Chega de saudade,Samba de Orphe を演奏。
参加者は今まででは一番少なかったそうだが、それでもフルート吹きがたくさん。皆、スタンダードナンバーを熱演。
カッコいいアドリブをフルートで吹きたいという情熱が伝わる。やはりその場で思ったことをどんどん吹いて行く即興の楽しさ、それにはまった人たちの集団だ。
ジャズフルートというのは、マイナーな分野だ。ジャズは、大雑把に言って、サックス、トランペット、ピアノ、ギターが、即興演奏を聞かせる音楽として発展してきた。
フルートは、ジャズのサックスの人が、表現の幅を広げるために、持ち代えで演奏されることが多い。
僕もその一人だが、サックスとは全く違う楽器、ジャズフレーズ、即興演奏にサックスで熟達していても、フルートという楽器をマスターしなくてはうまくジャズにならない。そんなに甘くはない。
フレーズはいいのだが音がしょぼい、音が汚い、テクニックが限られているのがこのタイプの普通だ。
また、クラシックの世界から、ジャズ、即興演奏に興味を持ちアプローチする人達もいる。テクニックはあるが、あまりジャズに聞こえない人も多い。やはり甘くはないのだ。
フルートで参加した後、KOSEさん、ピアノも弾けるそうですね?と言われて、伴奏なら出来るヘンテコピアニストとして、数曲ピアノでも参加。ヘンテコな伴奏は、大目に見てもらおう、テヘヘへ。
あ~~~あ、ピアノでソロも弾ける様になりたい。練習しようっと^_^。
休み時間のフルート品評会、試奏会も楽しい。みんなでああでもなこうでもないと言って、パウエル、パール、サクライ、ミヤザワと音の違いを楽しむ。
話しかけてくる方は、僕の本の読者か、僕の生徒さんの知り合いが多い。大阪から駆けつけた(仕事のついで)の方や、わざわざこのセッションのために、静岡県から来られた方もいて、打ち上げも楽しく、フルートセッションは幕を閉じた。
写真は、坂野さん、谷岸さんから頂きました。