ある日のフルートレッスン

2018/06/12
サックス・マシーンズ

遠隔地の生徒さんと、スカイプレッスンの日だ。日課の散歩は少し短めにして、いつもは味噌汁も自分で作る朝食も、簡単に済ませて、アイパッドと、マイクロフォンをミキサーにつなぐと、生徒のMさんからスカイプの電話がかかってくる。😌

こんにちは、今日は、中島みゆきの糸をフルートで吹くには?という課題ですね?早速吹いてみよう。

テェラレラレラ~~~~~。ふんふんなるほど。

では、中島みゆきの音楽について僕の感じるところを伝える。

歌い方にとても特徴がある。モノマネ歌手荒牧陽子を聞いてみること。彼女のレパートリーは美空ひばりから、ミーシャ、倖田來未、浜崎あゆみと幅広く、全てが似ている。歌い方の特徴をつかむと、いろいろな人の歌い方を真似できるのだ。これは楽器でも同じ。

彼女の声や歌い方を文章で伝えるのは不可能なのだけど、マーチ、行進曲やタンゴに通じるタタータータ、タタータータという風に、16分音符と付点8分音符のリズムに特徴がある。

歌詞はいつも逆境に負けないで頑張って生きていこう的なメッセージが感じられる。それに相応しい、行進してゆくようなリズムに特徴がある。

少し行進曲、軍歌、タンゴのメロディを吹いてそのリズムのニュアンスを持ち込むと、中島みゆきの歌らしくなるだろう。

フルートでメロディが上手く聞こえるコツとしては、音階やアルペジオを吹くとき、音程を極力上は高く、下は低く取るようにすること。

舞台でお化粧をするときに、お目々ぱっちりに誇張して描くのと同じである。

これをやらないと平板な演奏になり、感動は無い。

これをやると、メロディが途端に生き生きとしだして、吹いていて楽しくなり、自分も感動すること請け合いなのである。

メロディのフレーズをブレスの直前まで目一杯伸ばすこと。フレーズの終わりの音は、余韻を持って1泊くらい伸ばしても良い。

ほか、メロディのバックで対旋律を作るには、コードの3,7度でメロディに使われていない音を上手くつないで裏メロディを作ること。

ほかの曲で、ブラックコンテンポラリー系のメロディをカッコよく吹くための、

⚫︎装飾音のつけ方、

⚫︎グリッサンドのやり方、

⚫︎サックスに負けない表現力が得られるピッチベンドのやり方

などをレッスン。1時間はあっという間だ。

自分でも、ジャズ、ロック、ラテン、タンゴ、クラシックと、いろいろな音楽の特徴をレッスンしているこの人は誰なんだろうと思う。音大にも行っていないのに、クラシックのプロに、クラシックの吹き方をコーチするこの人は?😅

ユーチューブに存在する若くて才能が天才的にある、すごい演奏家をずっと見ていて気が付いた。すごいけど、人生の味わいが無い。

天才的な演奏の凄さに驚くのも良い。

だけど、深い人生の味わいのある演奏も良いものだ。

我が師匠松本英彦の晩年の演奏は耳に残っている。共演させて頂くと、音では菊地に負けた・・・などど可愛らしい言葉を言う先生も記憶に残るが、師の人間表現の深さは今でも覚えている。

今の僕などまだまだ、はな垂れ小僧だ。さらに修行を積むのだ。

皆様も良い午後をお過ごしください。